レイラ・ハミルトン物語

周りに赤の他人がたくさんいるのに本気で泣きました。
以下、超ネタバレ含みます。
テレビ放送していた時は涙一つも流さず、弱音の一つも吐かなかったレイラさん。だけれど今回、そんなレイラさんが大きな壁にぶつかります。次のブロードウェイ公演の題材をフェニックスとしたレイラさんだが、それは難しい題材だった。フェニックスを名乗るのだから、今までのレイラ・ハミルトンではいけない。生まれ変わった新しいレイラ・ハミルトンでなければ……思うように演技が出来ないレイラさんはついにブロードウェイから逃げ出します。目的地も特になく、ただひたすらに自転車を漕いでいく旅。道中、リュウという自転車で旅をしている女性と出会う。彼女はレイラさんが今までにあったことのないタイプの女性だった。そう、かつての苗木野そらとの出会いのような。レイラさんは一時の行動を共にするが、レイラさんには一つの脅迫じみた信念があったが故に彼女とはすぐに離れてしまう。人に寄りかかってはいけない。頼りにしてはいけない。何故なら、レイラ・ハミルトンだから……しかし、フェニックスに対する答えも見つからず、レイラさんは過去を思い出し続ける。
一方、そらたちカレイドステージの次回公演の題材もフェニックス。そらもレイラと同様、自分の演じるフェニックスに納得がいかなかった。そんなとき、レイラが逃げ出したという情報が入ってくる。さらに、フールの占いを聞き、そらとケンとメイがレイラさん捜索へと向かった。
思考の中を迷い続けるレイラは、雨に打たれていたところを通りすがりの老夫婦に拾われる。その赤の他人である老夫婦に、レイラは自分の過去、心情を話した。レイラの母親・ローラは病気がちの体で、ある日、入院することになってしまう。かつて泣き虫だったレイラは、母のすぐによくなるという偽りの言葉に、自分のことが嫌いだからよくならないんだ!と罵ってしまう。そして、ローラが喋れないほど衰弱してしまった日、レイラは父親が一人で泣くところを見てしまう。彼が泣かなかったのは、ローラに心配をかけないため。それを知ったレイラは、その日から強くなると決めた。そういった話や、現在のレイラの状況を聞き、老夫婦は「迷ったら、道を戻ることが一番だよ」と教える。そして思う。あのころの自分は、なんて素直に感情を表していたのだろうと。
レイラは湖に辿り着いた。そこで、一人の少女をみつける。レイラは一人で遊んでいた彼女にかつての自分の面影を見る。そして全てを悟ったとき、そらに会いに行こうと思った。自分が最も変わるきっかけとなった少女に。
そらたちはレイラの足取りを追っていた。少しづつ情報を得、リュウとも出会い、老夫婦とも出会い、辿り着いた先には湖があった。その湖畔、大樹の陰にそらは一人の女性を見つける。彼女の名前はレイラ・ハミルトン。そらの探していた女性。
まったくタイミングのいい出会いに、レイラは涙を零す。それに驚く三人だが、レイラは涙を拭おうともせずに、久しぶりの感情に身を委ねた。
レイラは自分のフェニックスを見つけた。そして、マッコリーという幼少の頃より自分のことを支え続けてくれていた存在に、初めて明確に気が付くことができた。再出発は近く、そのテープを切る存在も決まっていた。レイラはそらに、自分の髪の毛を切ってくれるように頼む。
そして、レイラの頼みごとや回想により、そら自身もついにフェニックスを見つけることが出来た。そして、二つの異なるフェニックスは、それぞれの完成系を見るのだった。
泣くことはかっこ悪いかもしれない。しかし、恥ずかしいことではない。レイラの物語は、再び始まった。
内容はこんな感じです。いやぁ、まさにレイラ祭りです。ロゼッタ派の私でさえも涙を流すこの出来のよさ!必見です!ってか、メイは乳でけぇな……改めて思い知りました。