正しいクリスマスの過ごし方(漢編)

しゃんしゃんしゃーん……メリークリスマース!
世間がクリスマスだいえ〜!と騒ぐ二十四日。ふ、甘いな。まず、二十四日はイブだっつーの!貴様らは「二回祝える日があれば売上上がるかもー」っていう日本の企業戦略にまんまと踊らされてるわけだ!俺みたいな『漢』はそんなクリスマス商戦に踊らされたりは決してしねぇ。
まず手始めに、二十四日と二十五日の両方にバイトを入れる!無論、朝から晩までみっちりだ。これにより、日本の企業から金を搾り取る。バイトの職種としては、外に立ちっぱなしの仕事がいいな。ティッシュ配りとか、ケーキを外売りするヤツとかだな。そこでする事は、ティッシュ配りの場合は、手を繋いだりしてる浮かれポンチどもの間をさり気なく通り、解除する。ケーキ売りの場合は、浮かれポンチどもが客の場合のみ、渡す前にケーキを百八十度傾ける。決して嫉妬心からくる行動ではなく、クリスマスの悪魔に取り付かれてるヤツの目を覚ましてやるためにやるんだ。そう、全ては正義のため!
バイトも終わり、日も完璧に沈んだいい時間帯。まずは自分と同じ『漢』に連絡をとり、誰かの部屋に集まる。そのとき忘れてならないものは闇鍋の材料だ。そう、漢ならばチキンだのケーキだの軟派な物を普通にクリスマスの日に食っちゃいけねぇ!ありとあらゆる食材を叩き込んだ真の無国籍料理、闇鍋でパーティーじゃ!ルールは一つ、武器の使用以外は一切を認める……
あの世とこの世を行ったり来たりして、気付いたらもう二十六日になっているはずだ。そうしたらまず、コンビニに行く。クリスマスケーキの売れ残り処分をしているからのぅ!安くケーキを買い叩き、その晩に家で喰らう。ふ、決して流行に流されず、クリスマス商戦や浮かれポンチどもにも抗う。そうして俺達『漢』のクリスマスは完結するのじゃい!!